夜泣きで泣き止まない時はどうする?対処法と原因・受診の目安について

夜泣き

何をしても夜泣きで泣き止まなくて、途方に暮れた経験はありませんか。

抱っこしても授乳しても、どんな方法を試しても泣き止まない状況は、親を不安にさせます。

「何か悪いことをしているのでは」「病気なのでは」と心配になることもあるでしょう。

しかし泣き止まないことには理由があり、適切な対処法を知れば落ち着かせられる可能性が高まります。

この記事では夜泣きが泣き止まない原因から具体的な対処法、やってはいけないこと、心の持ち方、受診の判断基準、予防策まで詳しく解説します。

夜泣きで泣き止まないのはなぜ?

夜泣きが泣き止まないのは睡眠サイクルの未熟さや分離不安、体調不良といった複数の要因が重なっており、こどもが自分で気持ちを落ち着かせる方法をまだ習得していないためです。

泣き止まない夜泣きには必ず理由があります。ただし原因が一つとは限らず、複数の要因が絡み合っていることも多いのです。

睡眠サイクルと脳の発達

こどもの睡眠サイクルは大人とは異なり、浅い眠りと深い眠りの切り替えが未熟です。浅い眠りの時に目が覚めやすく、一度目覚めると自分で再び眠りにつく方法が分からず泣き続けます。

特に生後3〜8ヶ月頃は、脳の発達に伴って睡眠パターンが変化する時期です。この移行期には、目が覚めやすく泣き止みにくい状態が続きます。大人なら寝返りを打って再び眠れますが、赤ちゃんにはその方法がまだ分かりません。

日中に受けた刺激を睡眠中に脳が処理している時も、泣き止まない夜泣きにつながります。ハイハイを始めた、つかまり立ちができるようになったなど、大きな発達の節目には脳が興奮状態にあり、夜中に何度も目覚めて激しく泣くことがあります。

夢を見始める月齢になると、怖い夢で目が覚めて泣くこともあります。夢と現実の区別がつかず、目覚めても恐怖が続いて泣き止まないのです。

分離不安や環境の変化

生後6ヶ月頃から分離不安が芽生え始めます。ママやパパが自分とは別の存在だと認識し、離れることへの不安を強く感じるようになります。夜中に目覚めて親の姿が見えないと、置いていかれたような恐怖を感じ、激しく泣き続けます。

この時期の夜泣きは、抱っこすると少し落ち着きますが、布団に置くとまた泣き出すという繰り返しになります。完全に泣き止むまでに30分から1時間かかることも珍しくありません。

環境の変化も泣き止まない夜泣きの原因になります。引っ越し、旅行、保育園の入園、きょうだいの誕生など、生活が変わると不安が高まります。新しい環境に適応しようとする過程で、感情が不安定になり、泣き止みにくくなるのです。

親の精神状態もこどもに影響します。親がストレスを抱えていたり、イライラしていたりすると、こどもは敏感に察知します。そのため親の不安がこどもに伝わり、さらに泣き止まなくなるという悪循環も生まれます。

体調不良や痛み

体調が悪い時は、泣くことでしか不快感を表現できません。風邪の引き始めで鼻が詰まっている、中耳炎で耳が痛い、便秘でお腹が張っているなど、身体的な苦痛があると泣き止みません。

歯の生え始めは特に泣き止まない夜泣きの原因になります。歯茎がむず痒く、時には強い痛みも伴います。日中は遊びに気を取られて気にならなくても、夜静かになると不快感に意識が向き、激しく泣き続けます。

発熱がある場合も、体温調節がうまくいかず不快です。熱が上がる時は寒気を感じて震え、熱が下がる時は汗をかいて気持ち悪くなります。この変動が睡眠を妨げ、泣き止まない原因になります。

成長痛も見逃せません。1歳半以降、日中に活発に動いた日の夜に、足や膝が痛むことがあります。痛みを言葉で説明できない年齢では、泣き続けるしか方法がないのです。

睡眠サイクルの未熟さ、分離不安、体調不良といった複数の要因が重なることで、何をしても泣き止まない状況が生まれます。

こうした原因を踏まえた上で、効果的な対処法を試していきましょう。

泣き止まない夜泣きへの具体的な対処法

おむつや空腹などの基本的な不快要因をまず確認し、その上で抱っこや授乳、声かけ、環境調整など複数の方法を組み合わせて試すことで、泣き止ませる可能性が高まります。

泣き止まない時こそ、落ち着いて順序立てて対応することが大切です。焦らず一つずつ試していきましょう。

基本的な対応の順序

まず明確な不快要因がないか確認します。おむつが濡れていないか、お腹が空いていないか、暑すぎたり寒すぎたりしていないか、基本的な項目をチェックしましょう。

おむつを替え、授乳やミルクを与えても泣き止まない場合は、次のステップに進みます。衣服を確認し、タグが当たっていないか、服がきつくないか、汗をかいていないかなどを見ます。

部屋の環境も見直します。明るすぎないか、うるさくないか、室温や湿度は適切かなどを確認し、必要に応じて調整します。

体調不良のサインがないかもチェックします。熱はないか、鼻が詰まっていないか、お腹が張っていないか、耳を触っていないかなど、身体的な不調を示す兆候を探します。

これらの基本的な確認をしても泣き止まない場合は、寝かしつけの方法を試していきます。

効果的な寝かしつけの方法

抱っこは最も基本的な方法です。縦抱きで背中をトントンとリズミカルにたたきながら、ゆっくりと左右に揺らします。揺らしすぎは危険なので、優しく小刻みに揺らす程度にとどめます。

歩き回りながら抱っこすると、リズムが加わって落ち着くこともあります。部屋の中をゆっくり歩いたり、廊下を往復したりすると、単調なリズムが心地よく感じられます。

声かけも効果的です。「大丈夫だよ」「ここにいるよ」と低めの落ち着いた声で繰り返し話しかけます。子守唄を歌う、「シーッ、シーッ」と静かな音を出すのも有効です。

添い寝をしながら背中をさすったり、手を握ったりする方法もあります。肌と肌が触れ合うことで、安心感が生まれます。優しくトントンとたたくリズムが、心拍のリズムに似ていて落ち着く効果があります。

授乳やミルクも、空腹でなくても安心のために有効な場合があります。吸うという行為自体が、こどもを落ち着かせます。ただし癖になることを心配するよりも、今泣き止ませることを優先してかまいません。

おしゃぶりも選択肢の一つです。吸うことで自然と呼吸が整い、落ち着きを取り戻すことがあります。

いつものぬいぐるみやタオルなど、安心できるアイテムを持たせるのも効果的です。慣れ親しんだものの匂いや感触が、不安を和らげます。

音楽やホワイトノイズを流すのも試す価値があります。単調なリズムの音が、泣き声をかき消しつつ、落ち着きをもたらすことがあります。

時間帯別の対処法

深夜0時から2時頃の夜泣きは、睡眠サイクルの浅い眠りの時間帯に起こりやすいです。この時間帯は、あまり刺激を与えずに対応するのがコツです。照明は暗いまま、声も小さめにして、静かに抱っこや授乳で対応します。

明け方3時から5時頃の夜泣きは、体温が下がりやすい時間帯です。寒くないか確認し、必要に応じて一枚多く着せたり、布団をかけ直したりします。この時間帯に完全に目が覚めてしまうと、そのまま朝まで起きてしまうこともあるため、できるだけ暗く静かな環境を保ちます。

就寝後1〜2時間以内の夜泣きは、まだ完全に眠りに入っていない可能性があります。寝かしつけの方法を見直し、もう少し時間をかけてしっかり寝かせることを心がけましょう。

複数の方法を組み合わせ、こどもの反応を見ながら試行錯誤することで、泣き止ませる可能性が高まります。

ただし焦りから危険な行為をしてしまわないよう、やってはいけないことも知っておく必要があります。

泣き止まない時にやってはいけないこと

激しく揺さぶると揺さぶられっこ症候群のリスクがあり、長時間の完全放置や感情的な対応はこどもの不安を増幅させるため絶対に避けるべきです。

泣き止まないストレスから、つい危険な行為をしてしまわないよう、注意すべきポイントを押さえておきましょう。

焦って激しく揺さぶる

泣き止まないと焦って、激しく揺さぶってしまうことは絶対に避けてください。揺さぶられっこ症候群(乳幼児揺さぶられ症候群)という深刻な障害を引き起こす危険があります。

赤ちゃんの脳は未発達で、頭蓋骨の中で動きやすい状態です。激しく揺さぶられると、脳が頭蓋骨の内側にぶつかり、脳出血や脳損傷を起こします。これにより視力障害、発達障害、最悪の場合は死に至ることもあります。

「少しくらい」と思っても、泣き止まないイライラから徐々に揺れが激しくなることがあります。抱っこで揺らす場合は、優しく小刻みに揺らす程度にとどめ、頭が前後に大きく動くような揺らし方は絶対にしないでください。

もしイライラが募って我慢できなくなったら、一度こどもを安全な場所(ベビーベッドや布団)に置いて、その場を離れましょう。数分間別室に行って深呼吸をし、気持ちを落ち着かせてから戻ってください。

放置しすぎる

「泣かせておけばそのうち泣き止む」という考え方もありますが、長時間完全に放置することは避けるべきです。特に生後6ヶ月未満の赤ちゃんは、泣くことでしか不快感を伝えられないため、放置は不安を増幅させます。

数分間様子を見ることは問題ありませんが、30分以上激しく泣き続けているのに何も対応しないのは、こどもに強いストレスを与えます。分離不安の時期であれば、放置されることで不安がさらに強まり、余計に泣き止まなくなることもあります。

「泣いたらすぐ抱っこすると癖になる」という考えにとらわれる必要はありません。特に夜泣きの時期は、安心感を与えることが最優先です。癖を心配するよりも、今のこどもの不安に寄り添うことが大切です。

ただし親自身が限界の場合は、一時的に安全な場所に置いて数分間離れることは必要です。これは放置とは異なり、親が冷静さを取り戻すための正当な対応です。

感情的に叱る

泣き止まないことに対して、怒鳴ったり叱ったりすることは逆効果です。こどもは泣きたくて泣いているわけではなく、何らかの不快感や不安を感じているから泣いています。

感情的に「うるさい!」「いい加減にして!」と怒鳴ると、こどもはさらに不安を感じて激しく泣きます。親の怒りや焦りは確実にこどもに伝わり、悪循環を生みます。

また叩く、強く押すなどの暴力的な行為は、身体的にも精神的にもこどもを傷つけます。どれだけ泣き止まなくても、暴力は絶対に許されません。

「泣き止まないのは自分が悪い親だから」と自分を責める必要もありません。泣き止まないことは、親の育児が下手だからではなく、こどもの発達段階や個性、その時の状況によるものです。

イライラする気持ちは自然な感情です。その感情を抑え込むのではなく、適切に発散する方法を見つけましょう。

危険な行為を避けながら対応しても泣き止まない時は、心の持ち方を変えることも重要です。

どうしても泣き止まない時の心の持ち方

どれだけ対応しても泣き止まない時があることを理解し、自分を責めずに一時的に離れたりパートナーと交代したりして、親自身の心身を守ることが最も重要です。

完璧に対応できなくても、こどもは育ちます。親が潰れてしまっては元も子もないため、自分を守る選択をしましょう。

泣き止まなくても自分を責めない

どんなに努力しても泣き止まない時があることは、親の能力不足ではありません。こどもの個性、その日の体調、発達段階など、様々な要因が関わっています。

「良い親ならすぐに泣き止ませられるはず」という思い込みを手放しましょう。育児書やSNSで見る「これで泣き止みました!」という情報は、その子に合った方法であって、すべてのこどもに効果があるわけではありません。

泣き止まないことで罪悪感を持つ必要はありません。あなたはすでに十分頑張っています。おむつを確認し、授乳し、抱っこし、声をかけ、できることはすべてやっています。それでも泣き止まないのは、あなたの責任ではないのです。

「こどもがかわいそう」と思う気持ちも分かりますが、親が心身を壊してしまう方がずっと深刻です。こどもにとって必要なのは、完璧な親ではなく、健康で笑顔でいられる親です。

一時的に離れる選択肢

どうしても我慢できない時は、こどもを安全な場所に置いて、その場を一時的に離れてもかまいません。ベビーベッドや布団など、転落の危険がない場所に寝かせ、別室に移動しましょう。

数分間でも離れることで、冷静さを取り戻せます。深呼吸をする、冷たい水を飲む、窓を開けて外の空気を吸うなど、自分を落ち着かせる時間を持ちます。

罪悪感を持つ必要はありません。数分間泣かせておくことよりも、感情的になって危険な行為をしてしまう方がはるかに問題です。一時的に離れることは、賢明な判断なのです。

トイレに行く、洗面所で顔を洗う、ベランダに出るなど、物理的に距離を取りましょう。その間、泣き声が聞こえても、まず自分の気持ちを落ち着かせることを優先します。

落ち着いてから戻れば、また優しく接することができます。イライラした状態で無理に対応し続けるよりも、一度リセットする方が効果的です。

パートナーや家族と交代する

パートナーがいる場合は、遠慮なく交代を頼みましょう。「自分が対応すべき」と思い込む必要はありません。一人で抱え込むと、確実に心が折れます。

「もう限界」と正直に伝えることが大切です。「少し休ませて」「代わって」とはっきり言葉にしましょう。察してもらうことを期待せず、具体的に依頼します。

パートナーが慣れていない場合でも、任せることが重要です。「自分じゃないとダメ」と思いがちですが、パートナーも対応することで学びます。多少やり方が違っても、それは個性です。

一人親の場合や、パートナーの協力が得られない場合は、実家や友人に頼めないか検討しましょう。深夜でも「もう無理」という時は、電話をかけて話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になります。

自分を責めず、一時的に離れる勇気を持ち、周囲と交代しながら対応することで、心身を守れます。

ただし泣き止まない状況の中には、医療機関を受診すべきケースもあるため、その判断基準を知っておきましょう。

泣き止まない夜泣きで受診すべきタイミング

呼吸困難や高熱、けいれんといった危険なサインがある時は夜間でも早急に受診し、数時間激しく泣き続けて異常な様子が見られる場合も医療機関に相談すべきです。

大半の泣き止まない夜泣きは成長の過程ですが、中には病気のサインである場合もあります。見極めのポイントを押さえておきましょう。

危険なサインを伴う場合

呼吸の異常は最も注意すべきサインです。息が荒く肩で息をしている、ゼーゼーという音がする、呼吸のたびに胸が大きくへこむ、顔色や唇が青白いなどの症状があれば、すぐに救急車を呼んでください。

けいれんを起こしている場合も緊急です。手足がガクガクと震える、目が上を向いて白目になる、意識がないといった症状が見られたら、すぐに対応が必要です。

高熱を伴う激しい夜泣きも要注意です。38度以上の発熱があり、ぐったりしている、水分を受け付けない、意識が朦朧としているなどの様子があれば、夜間でも受診しましょう。特に生後3ヶ月未満で38度以上の発熱がある場合は、迷わず受診してください。

激しい嘔吐や下痢を繰り返している、半日以上おしっこが出ていないという場合は、脱水症状のリスクがあります。唇が乾いてひび割れている、泣いても涙が出ないといった症状も脱水のサインです。

頭を強く打った後に泣き方が変わった、いつもと明らかに様子が違うという場合も、すぐに受診が必要です。

長時間泣き続ける場合

通常の夜泣きは、長くても1時間程度で落ち着くことが多いです。しかし2時間、3時間と激しく泣き続け、何をしても一切泣き止む気配がない場合は、何か異常がある可能性があります。

泣き方がいつもと明らかに違う場合も注意が必要です。弱々しく力のない泣き方、逆に異常に激しく声が枯れるほど泣き続ける、苦しそうにうめくように泣くなど、通常とは異なる泣き方をしている時は相談しましょう。

夜間であれば、小児救急電話相談(#8000)に電話して相談できます。看護師や医師が、受診の必要性をアドバイスしてくれます。判断に迷う場合は、遠慮なく利用しましょう。

日中の様子もおかしい場合

夜泣きだけでなく、日中の様子もおかしい場合は受診を検討します。機嫌が極端に悪い、ぐったりして元気がない、食欲が全くない、いつもならできることができないなどの変化があれば、体調不良の可能性があります。

特定の部位を気にする仕草がある場合も要注意です。耳を頻繁に触る(中耳炎の可能性)、お腹を押さえる(便秘や腹痛)、足を動かさない(骨折や脱臼)など、痛みを示すサインがないか観察しましょう。

数日間激しい夜泣きが続き、親も限界を迎えている場合は、緊急性がなくても小児科や保健センターに相談することをおすすめします。専門家に話を聞いてもらうだけでも、気持ちが楽になります。

危険なサインを見逃さず、必要な時には迷わず受診することが、こどもの健康を守ります。

緊急性がない場合は、日常的な工夫で泣き止まない夜泣きを減らしていきましょう。

泣き止まない夜泣きを減らすための工夫

規則正しい生活リズムと安定した入眠環境、適度な日中活動を心がけることで、泣き止まない激しい夜泣きの頻度を減らせる可能性があります。

すぐに効果が出るとは限りませんが、継続することで徐々に改善していくことが期待できます。

生活リズムの確立

毎日同じ時間に起き、同じ時間に寝る習慣をつけることが基本です。体内時計が整うことで、夜の睡眠の質が高まり、目覚めにくくなります。

朝は7時前後には起こし、カーテンを開けて日光を浴びさせましょう。休日も平日と同じリズムを保つことが重要です。朝の光が体内時計をリセットし、夜の自然な眠気を促します。

昼寝の時間と長さも調整が必要です。遅い時間の昼寝や長すぎる昼寝は、夜の睡眠に影響します。15時以降は昼寝をさせない、昼寝は1〜2時間以内にするなど、夜の睡眠を優先したスケジュールを組みます。

食事の時間も一定にしましょう。夕食は寝る2時間前までに済ませ、胃に負担がかからない状態で眠りにつけるようにします。

入眠環境の整備

寝る前のルーティンを確立することが重要です。お風呂、パジャマへの着替え、歯磨き、絵本の読み聞かせなど、毎日同じ流れを作りましょう。30分〜1時間程度のルーティンで、「これから寝る時間だ」という認識が生まれます。

部屋の環境も整えます。室温は20〜22度、湿度は50〜60%が目安です。照明は暗めにし、寝る1時間前からはテレビやスマートフォンの画面を避けます。

音の環境も見直しましょう。静かすぎると小さな音で目が覚めやすいため、ホワイトノイズや小川のせせらぎなど、一定のリズムの音を小さく流すのも効果的です。

安心できるアイテムを決めておくことも有効です。お気に入りのぬいぐるみやタオルを寝る時の相棒にすることで、夜中に目覚めた時も一人で落ち着ける可能性が高まります。

日中の過ごし方

日中は月齢に応じた活動をさせ、適度な疲労感を感じさせます。外遊びや散歩で体を動かし、太陽の光を浴びることが理想的です。

ただし疲れすぎは逆効果です。興奮しすぎると、かえって寝つきが悪くなります。夕方以降は徐々に活動レベルを落とし、静かな遊びに切り替えます。

日中にたっぷりスキンシップをとることも大切です。抱っこしたり、一緒に遊んだり、たくさん触れ合うことで、こどもの安心感が高まります。日中の安心感が、夜の落ち着きにつながります。

刺激が強すぎる活動は避けましょう。大きなイベントの翌日は静かに過ごす、テレビやスマートフォンの時間を制限するなど、脳への過度な刺激を避けることも夜泣き軽減につながります。

生活リズムを整え、入眠環境を最適化し、日中の過ごし方を工夫することで、泣き止まない激しい夜泣きを減らせます。泣き止まない夜泣きは、親にとって本当に辛い経験です。しかし必ず終わりは来ます。多くの場合、1歳半から2歳頃には自然と落ち着いていきます。今は無理をせず、危険な行為を避けながら、自分を責めずに、周囲に助けを求めながら乗り越えてください。完璧に対応できなくても、あなたは十分良い親です。

監修

代表理事
佐々木知香

略歴

2017年 本田右志理事長より右脳記憶教育講座を指南、「JUNKK認定マスター講師」取得
2018年 幼児教室アップルキッズをリビングサロンとして開講
2020年 佐々木進学教室Tokiwaみらい内へ移転、「佐々木進学教室幼児部」として再スタート
2025年 一般社団法人 日本右脳記憶教育協会(JUNKK)代表理事に就任
塾講師として中高生の学習指導に長年携わる中で、幼児期・小学校期の「学びの土台づくり」の重要性を痛感。
結婚を機に地方へ移住後、教育情報や環境の地域間格差を実感し、「地域に根差した実践の場をつくりたい」との想いから、幼児教室アップルキッズを開校。
発達障害や不登校の支援、放課後等デイサービスでの指導、子ども食堂での学習支援など、多様な子どもたちに寄り添う教育活動を展開中。